Osaka Metro 初となる「グリーンローン」による資金調達を行います

[2024年8月30日]
 大阪市高速電気軌道株式会社(代表取締役社長:河井 英明、以下「Osaka Metro」という)は、地球温暖化防止・気候変動対策に資する事業の資金調達手段として、三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山 一也)とシンジケーション方式による当社初の「グリーンローン」の融資契約を締結しました。
 Osaka Metro Group は、経営戦略として都市型MaaS構想「e METRO」を掲げ、安全安心・快適便利な鉄道・バスの絶え間ない進化に加え、移動の目的となる様々なサービスを交通と組み合わせて一体的に提供することで、新たな価値を創出し、大阪のまちづくりに貢献すべく取り組んでいます。注力すべきマテリアリティ(重要課題)も、この構想に基づき特定しており、なかでも「移動手段の変革(CO₂排出量の少ない交通システム(鉄道・バス)の拡充)」を最優先に取組みを進めています。
 今回のグリーンローンによる資金調達は、多様なステークホルダーにOsaka Metro Group の果たす使命や役割、取組みをより一層ご理解いただくとともに、環境にやさしい公共交通機関としての強みをさらに磨き、持続可能な社会の実現に寄与することを目的としています。

 ※シンジケーション方式とは複数の金融機関が協調してシンジケート団を組成し、一つの融資契約書に基づき同一条件で融資を行う資金調達手法になります。

1.「グリーンローン」の融資契約の概要
契約締結日 2024年8月28日(水曜日)
アレンジャー、エージェント 三井住友信託銀行
組成金額 250 億円

2.フレームワークの策定および外部評価の取得
「グリーンローン」の融資契約の実施にあたり、グリーンボンド原則(2021年版)、ソーシャルボンド原則(2023年版)、サステナビリティボンド・ガイドライン(2021年版)、グリーンローン原則(2023年版)、ソーシャルローン原則(2023年版)、グリーンボンドガイドライン(2022年版)、グリーンローンガイドライン(2022年版)及びソーシャルボンドガイドライン(2021年版)に基づき「サステナビリティファイナンス・フレームワーク」(以下「本フレームワーク」)を策定しています。
また、本フレームワークが上記原則に適合していることについて、株式会社日本格付研究所から外部評価(セカンドオピニオン)を取得しています。

■サステナビリティファイナンス・フレームワーク
URL
https://www.osakametro.co.jp/company/library/greenloan/sustainability_finance_framework.pdf
■第三者意見
URL
https://www.osakametro.co.jp/company/library/greenloan/daisansya_iken.pdf

3.調達資金の使途
グリーンプロジェクト 概要
新型車両の導入
Osaka Metro では、全車両に使用電力を削減するための回生ブレーキを装備した「VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)インバータ制御」を採用していますが、新型車両では更に、同制御装置にSiC(Silicon Carbide)素子を使用、また車内照明にLEDを取り入れ、更なる省エネ化を図っています。
EVバスの導入
走行中の温室効果ガス排出量削減と脱炭素に向けて、EVバスの導入を順次進め、2035年を目途に全車両のEV化を目指します。
また、EVバスは騒音が少なく、乗り心地に優れていますので、より快適にお客さまにご利用いただけます。


※本件は、当社グループが掲げるSDGsの推進に関する取組みの、下記に基づく内容になります。

移動手段の変革

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