Osaka Metro は、2025年大阪・関西万博開催に向け、会場へ直接乗り入れる唯一の鉄道アクセスルートであるOsaka Metro 中央線の列車接近メロディと発車メロディを制作しており、このたび新メロディが完成したため、2024年10月18日(金曜日)に公開しました。
 このメロディは、今年4月に公開した試作メロディへのアンケート回答を参考に、今年6月に実施したプロジェクトチームでの駅試聴会など、各種検討およびブラッシュアップを重ね完成に至ったものです。お客さまアンケートへ多数のご回答または貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
 万博会場へ向かうお客さまにワクワクしていただけ、大阪・関西万博を盛り上げるとともに、万博後のレガシーとなることを目指して制作した新しい列車接近メロディ・発車メロディは、Osaka Metro 中央線の全駅において2024年11月13日(水曜日)初発から使用いたします。新メロディが、中央線をご利用いただくお客さまに長く親しまれ、愛されることを願っております。

Osaka Metro 中央線 新メロディ 試聴ページへ※2024年11月20日(水曜日)まで公開


1 新メロディコンセプト(再掲)

かりやすく親しみやすい
大阪の歴史の上に花開く明るい未来が感じられる

Osaka Metro 中央線が、沿線にある大阪城公園、森の宮遺跡、難波宮跡など有史以前から続く歴史と、2025年に未来社会の実験場となる「夢洲」から世界に発信される未来を象徴する路線であることから、本コンセプトをもとに全ての人に聞きやすいオリジナルメロディを目指しました。

2 プロジェクトチームについて
新メロディは音環境分野の専門家で構成するプロジェクトチーム(中央線 列車接近・発車メロディ制作委員会)で制作を進めてきました。参加いただいた委員の皆様を紹介させていただきます。

委員長 岩宮 眞一郎 九州大学名誉教授
副委員長 土田 義郎 金沢工業大学教授
委員 藤本 由紀夫 京都芸術大学名誉教授
和氣 早苗 同志社女子大学教授
メロディ作曲者 西谷 喜久 サウンドデザイナー
事務局 ㈱リプル

3 新メロディの作曲イメージ
メロディ作曲者の西谷氏にお聞きしている、作曲イメージの一部をご紹介させていただきます。

【全体を通じて】

・ 2024年4月12日(金曜日)に公開し、皆様にご意見いただいたメロディの試作3案の好評であった点を活かして制作しました。
・ 楽曲的に上りは4拍子、下りは3拍子を基本とするなど、上り(夢洲方面行き)と下り(長田・学研奈良登美ヶ丘方面行き)の区別がつきやすいよう配慮しました。

【チャイム】
・ 駅名のニュアンスをモチーフとして、上り4音(ゆめしま)、下り3音(ながた)で構成しました。

【接近メロディ】
・ 親しみやすいメロディを目指し、シンプルな構成とする一方で、「未来へ向かうワクワク感」や「刷新感」を表現するため、一部に装飾音や和音などを付加しました。
上り 夢洲方面行き
・ 駅名のニュアンス音(ゆめしま)をメロディに組込みました。
・ 弾むリズムと旋律で、未来へ向かうワクワク感を表現しました。

下り 長田・学研奈良登美ヶ丘方面行き
・ 駅名のニュアンス音(ながた)をメロディに組込みました。
・ 日本の民俗芸能に欠かせない楽器「鼓」の音色と短い和風の旋律を隠し味的に挿入しました。
・ 鼓はその独特な響きで日本を代表する楽器のひとつです。公共のサイン音に打楽器音が使用される事は珍しく、楽しんでいただけるのではと考え採用しました。

【発車メロディ】
上り 夢洲方面行き
・ 未来への階段を駆け上がるイメージの旋律で軽快に発車をお知らせしようと考えました。
・ ロングトーンを雅楽風の和音構成にして、未来へと繋がる悠久の歴史を表現しました。

下り 長田・学研奈良登美ヶ丘方面行き
・ 駅名のニュアンス音(ながた)を2回繰り返してやさしく発車をお知らせしようと考えました。
・ 最後のロングトーンをシンプルな和音構成にして、上り発車メロディと区別がつきやすいよう配慮しました。
・また、上り発車メロディと同時に鳴った時、重厚な響きになる和音構成としました。

【各メロディの楽譜】
【上り 夢洲方面行き】


【下り 長田・学研奈良登美ヶ丘方面行き】

4 新メロディの使用開始
2024年11月13日(水曜日)初発より

5 対象駅
Osaka Metro 中央線 全駅

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