Osaka Metro では、万博会場へのアクセス路線となる中央線において、可動式ホーム柵の整備や列車への定点停止装置など、安全対策を講じ鉄道システムを強化するとともに、駅社員の増員や駅や列車に警備員を配置し、ハード・ソフトの両面からお客さまが安全・安心にご利用いただけるよう対策を整えてまいります。


【主な安全対策について】
・定点停止装置
 自動ブレーキによりホーム所定の位置に停止する装置を導入しています。

・全駅に可動式ホーム柵を設置
 お客さまのホーム上からの転落事故や電車との接触事故を防ぐために可動式ホーム柵を設置し、2024年9月13日(金曜日)から全駅で使用を開始しています。
 電車の扉と可動式ホーム柵が完全に閉まっていないと発車できないようになっています。
 運転士は、扉が完全に閉まった後、安全を確認して、電車を発車させます。


・非常通報装置
 電車内でのトラブル発生時には、お客さまが車内非常通報器のボタンを押すことで運転士と直接会話をすることができます。運転士が対応できない場合は、運行を管理する輸送指令所へ自動的に切り替わり、指令員と通話をすることができます。非常通報装置は各車両に2か所設置しています。


・車側監視テレビジョンシステム
 ホームに設置されたカメラ映像を乗務員室に設置した映像モニタ表示器に表示します。
駅での扉開閉の際にホームの状態を確認する際に使用します。

 なお、相互直通運転を行っている近鉄の車両につきましても、非常通報装置や車側監視テレビジョンシステムの搭載を完了しています。

・万博開催期間中における体制
(1)駅の体制
 万博期間中、中央線を中心に、円滑な誘導・列車乗降等を図る目的で、駅社員を約40名増員するとともに11駅で警備員を新たに約100名配置することにより、本町駅や弁天町駅での乗り換え経路を一方通行することによる移動の円滑化や、混雑でお客さまが交錯する箇所や階段やエスカレーターの上下部での混雑対応など安全確保に努めます。
 また、森ノ宮以西の中央線各駅において、次項の保安員を配置しない終発時間帯に駅社員・警備員がホーム立哨することで異常時対応の迅速化を図ります。
(2)運転体制
 万博期間中、早朝・深夜を除く7時30分から23時の時間帯に列車内に保安員を1名配置します。
(3)施設保守体制
 技術的トラブル発生時の早期運行再開に向け保守要員(約30名)・資材を適所に配置することにより、初動対応できる体制を確立します。


【ワンマン運転の実施】
 これらの鉄道システム強化に伴い、既にワンマン運転を実施している千日前線、長堀鶴見緑地線、今里筋線と同様に、2025年2月11日(火曜日・祝日)から中央線においてもワンマン運転を開始します。

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