- 2025年07月01日その他
- 夢洲駅が2025年度照明施設賞を受賞しました。
2025年1月19日(日曜日)に開業したOsaka Metro 中央線(北港テクノポート線)夢洲駅が2025年度照明施設賞を受賞しました。
<夢洲駅における照明>
夢洲駅のデザインコンセプト「移世界劇場」を形づくる要素の一つ「灯り」。
未来への玄関口をイメージした門型照明は、来訪者が光のゲートをくぐりながら時間や空間を移動するような体験を演出。調光調色機能を搭載した照明を採用し、時間に応じた照明演出を実現。大型LEDビジョンと照明の連動演出も工夫しました。
また、ホーム階の軌道対向壁には、中央線を表現する緑色アクリル板を用いたライン照明を設置し、発着時のワクワク感を演出しました。
1 受賞者
事業主:株式会社大阪港トランスポートシステム
設計者:大阪市高速電気軌道株式会社・株式会社安井建築設計事務所
施工者:大林・熊谷・東急・東洋特定建設工事共同企業体
2 受賞理由
日本的なデザインを取り入れ、「移動」をテーマにした非日常的な空間演出が高く評価できる。特に地下空間では調光調色を用いてサーカディアンリズムを反映した時間の移ろいを巧みに表現している。照度確保と折り紙モチーフの複雑な天井との調和も見事で、公共空間としての明るさと演出性を両立させている。建築・サイネージとの融合やアルミ天井への光の反射を活かした多様な光表情など、細部にわたり完成度が高いと評価されました。
<2025年照明施設賞受賞施設一覧>
2025年照明施設賞 | 一般社団法人 照明学会
【参考】照明施設賞とは
国内各地域における照明利用の水準を高め、照明技術の発展と普及に貢献し得る優秀な業績を顕彰するものです。住宅・事務所・店舗などの建築はもちろん、公共・交通施設、景観や行事の演出など、屋内外を問わず広範囲を対象とします。受賞した施設が照らし出す光は、その地域に根付き、誇りとして愛され続けるでしょう。
- 改札前の円形折り紙天井
- 門型照明
- 門型照明と折り紙天井
- 門型照明と中央線カラーのライン照明
写真提供:コイズミ照明株式会社
撮影:シンフォトワーク 宮本真治